自転車のエネルギー消費が多い理由「サイクリング」のカロリー消費量
無理なく健康的に痩せるためには極端な食事制限よりも運動によるダイエットが理想的です。
ダイエットに有効な運動はたくさんの酸素を取り込んでエネルギーを消費することができる有酸素運動が効果的だとされますが、その中でも自転車(サイクリング)はとてもカロリー消費が高い有酸素運動です。
ダイエットとサイクリング(自転車)について
サイクリングは有酸素運動
ヒトの体は酸素を取り込み、糖質や脂質を消費してエネルギーを作り出しています。
そして作られたエネルギーがカラダを動かす原動力となりますが、有酸素運動はたくさんの酸素を取り込んでエネルギーを消費するため、ダイエットに効果的といわれています。
また、ジョギングなどよりも膝への負担が少なく、無理なく続けられることも利点の一つです。
自転車の消費カロリー
以下は体重別による1時間あたりの自転車の消費カロリー一覧(目安)です。自転車の速度によって大きく消費エネルギーが違います。
体重 | 時速10km | 時速15km | 時速20km |
---|---|---|---|
50kg | 210kcal | 240kcal | 340kcal |
60kg | 230kcal | 290kcal | 410kcal |
70kg | 270kcal | 340kcal | 480kcal |
80kg | 310kcal | 390kcal | 550kcal |
90kg | 350kcal | 440kcal | 620kcal |
100kg | 390kcal | 490kcal | 680kcal |
気温が低いほど身体が冷やされて、消費エネルギーが多くなります。
室内のエアロバイクではダメなの?
外で自転車をこぐことと、室内でエアロバイクをこぐことは似ていますが、消費エネルギーとして大きな違いがあります。
外で自転車をこぐと風で体が冷やされる
外で風をきってサイクリングしていると、カラダが風で冷やされていきます。ヒトの体は36度程度に維持されており、カラダが冷やされるとそれだけエネルギーを作り出さないといけないためカロリー消費が高くなります。
サイクリングの有酸素運動のエネルギー消費と、カラダが冷えることによるエネルギー消費の2つの効果によってより痩せやすくなります。また、夏場よりも気温が低い冬場に行うことで、より消費エネルギーが多くなります。
自転車のスピードはだいたい10~20キロくらいが平均で、そのくらいのスピードで移動すればかなりの風を受けて体が冷やされています。
エアロバイクではこのような風を受けることがないため消費エネルギーが少なくなります。ただし、扇風機をかけながらエアロバイクをこぐことでも似たような効果は得られるかもしれません。(^_^;)
外で自転車に乗っていると脳の消費カロリーも増える
人間の体の中で最もエネルギー消費が多い器官は脳であり、一日あたりの消費カロリーは200~400キロカロリーだといわれます。
室内でエアロバイクをこいでいるだけでは、景色も何も変わらないため単調になりやすく脳への刺激が少ない傾向がありますが、外に出て自転車に乗ることで非常に多くの情報が入ってくるため脳が活性化し、エネルギー消費が高くなります。
外に出て自転車こぐことは、信号機、人の動き、街並み、景色、地面のデコボコ、自動車の動きなどの視覚的な刺激や、バイク、自動車、大型車などのエンジン音、クラクション音などの聴覚的な刺激など様々な情報が脳に入ってきます。
単に外でサイクリングしているだけでも相当な情報が入ってきており、それは脳が情報処理をしてエネルギーをたくさん消費していることを意味します。